「CAMPUS Web問診」は、学生が自分のスマートフォンやパソコンを使い、Webアンケート形式で問診に回答することができるシステムです。「大学における健康診断・健康関連情報の標準化についてのガイドライン(国立大学保健管理施設協議会)」の標準問診項目に準拠し、大学保健の専門家による助言を得て策定しております。大学の健康診断業務の一助となるべく開発したシステムプログラムのソースコードは、大学関係者向けに無償配布を行っています。

CAMPUS Web問診を学生の健康診断にご利用いただいている、東京藝術大学 学生課 米岡様に、CAMPUS Web問診を選ばれた経緯や利用した感想をお伺いしました。

学生の情報の入力間違いを防ぎ、密な状態を作らない

・どのような経緯で弊社 CAMPUS Web問診をお知りになったのでしょうか?

本学の保健管理センターの医師が参加した全国大学保健管理研究集会でCAMPUS Web問診のことを知り、さらに、本学の芸術情報センターの担当者からも紹介され、各々からわれわれ学生課にご紹介くださったのがきっかけです。

・なぜWeb問診を導入されたのでしょうか?

Web問診を導入する前は、紙の問診票で運用していました。 問診票に学生が自筆で記入していたため、書き間違いがあったり、時折、判別が難しい字もありました。 特に、学籍番号の誤記入・判別困難は、学生の個人情報を間違えて処理することに繋がる恐れがあるため、毎回、学内の管理者が学生のデータベースを閲覧し、正しい学籍番号を確認するという手間が発生していました。 そのため、問診の情報を確実に東京藝術大学アカウント(以下、藝大アカウント)に紐づけて管理する必要があると考えたのがきっかけです。

加えて今年は、コロナ禍中での健診となるため、密となる場所を作らないことが大きな課題でした。健診会場で、学生が問診票に記入回答する状況を回避することも大切なポイントでした。

CAMPUS Web問診導入前の業務フロー

様々な工程でのミスがなくなり、健診に関わる作業が楽に

・なぜ、CAMPUS Web問診を選ばれたのでしょうか?

予約から問診まで一元管理するシステムを提供する業者と迷いましたが、セキュリティーが担保されていること、プランが必要最低限の機能・内容で構成されていること、そして低予算でシステムを導入できること、の3点がポイントとなり、CAMPUS Web問診の採用が決まりました。

・CAMPUS Web問診を導入された感想をお教えください。

まず、本学学生課や保健センターの担当者の作業が楽になりました。 紙の問診票で運用していた際に必須であった、事前に問診票PDFを学生に送付・配布する作業がなくなり、作業が1工程減りました。 また、健診業務を依頼する健診業者の方々にとっても、学生約2000人分の手書きの問診票を手作業でデータ化する作業が不要となり、データ入力時のミスがなくなりました。

さらに、学生が日頃から使用する藝大アカウントと紐づけて問診データが記録されるようになったため、学籍番号の誤記入・判別困難もなくなりました。 おかげで健診業者の方々から本学担当者に連絡することも、本学担当者が学生の情報を確認することもなくなり、業務の効率化につながりました。

新入生は、藝大アカウント発行から健診期間までの日数が少なかったため、少しタイトなスケジュールとなってしまいましたが、それ以外、学生に大きな混乱はありませんでした。 紙の問診票を使っていた際は、問診票PDFを学生自身が印刷する必要がありましたが、自宅で、スマートフォンなどから簡単に入力できるようになり、学生の負担や手間も減って、学生にとっても良い変化となったのではないかと思います。

・最後に一言

CAMPUS Web問診を導入したことにより、手書き・手入力の際に生じていた、様々な工程でのミスがなくなり、健診に関わる作業が楽になりました。 また、時代はペーパーレスです。学生の大きな混乱もなく、本学にとって良い事例となりました。

CAMPUS Web問診導入後の業務フロー
健診風景

<東京藝術大学>
昭和24年5月設置。2020年5月1日時点で、美術学部、音楽学部の2学部14学科、3,318名の学生が所属。
日本で唯一の国立総合芸術大学として、創設以来、世界水準の教育研究活動を展開し、数多の傑出した芸術家を育成・輩出するとともに、国内外における広範かつ多様な芸術活動や社会実践等を通じて芸術文化の継承・発展に寄与。
 ホームページ: https://www.geidai.ac.jp/
 住所(上野キャンパス):東京都台東区上野公園12-8

東京藝術大学さま